抽象度の高い中での議論がなければ提供価値はしぼむ

いい椅子が欲しい。

しょーりです。

普段の作業椅子がしっくりこなく、腰痛が加速する日々でございます。

硬めのしっかりした椅子が欲しい。

季節が変わり、担当プロダクトも変わったそんな今日この頃(割と前から)ですが、自分の仕事が何をすることなのかの定義は、自分でしっかり持っていた方がいいなと思いました。

新しくする仕事はだいたい「◯◯を××してね」と一言で任されるものが多いです。

これはKPIを達成する端的な単位で構成されます。

例えば「CVRをあげてね」とか「UUを増やしてね」とか、「hogeというサービスの」といった接頭語は違えど、だいたい似たような感じで降ってきます。

勿論、これを順当に守って仕事をすることで価値を提供することはできますが、「これ何のためだっけ」とか「なぜこうなったんだっけ」とか、背景を知りえないことには想定の範疇からしか価値を創出できないよなぁと思います。

CVRをあげたい→だから画面にアクションボタンを増やす→その結果アクションが伸びてCVRが改善される

こういう事象は分かりやすくそりゃあそうなるよねって話なのですが、この事象自体が実は最適な行為だったのかは、より上流の、より抽象度の高い段階で議論されていたのかによると思います。

「KPIだから正しい!」っていうのは思考停止で、KPIが正しい理由がなぜなのかが議論されていたのかを、確認することが大事です。

webの仕事だからweb予約数を増やしたい→これ本当?

この場合だと最終的に、web予約からリアルでの接客を通して契約するというフローがあり、本当にしたいことは「契約」です。

であれば、webでの予約は契約をするための手段でしかありません。

ではその手段はwebからは予約フォームからの予約だけなのかで言うと、それ以外もあります。

過去に契約した人からの紹介や、電話で予約、そもそもリアルで行う必要があるのかなど、選択肢は割とたくさん出てきます。

惰性でKPIだけを見てしまうと、これらの選択肢を見失ってしまいます。

ユーザーによっては取りこぼしも発生してしまいます。

(リソースを集中させるために切るのは問題ない)

サービスのフェーズや市場環境によって何が最適な解決策かは見直した方が良さそうですよね、っていうそんな話でした。